攻殻機動隊をリアルタイムでみるのはこれが初めてで、”笑い男”や”個別の11人”とかも、 リアルタイムでみてたらこんなに悩んだのだろうか?と思うほど、悩みました。 いや、正直に告白すると最初にみた時はこれがヤヤコシイ話だということにすら気づかず、 「うーん、モトコさんの服装、俺こっちのほうが好きだなー」という程度の感想しかつぶやくことができず、 なにげに二度目を再生したのが運のつき、エライはまり方をしてしまいました。
あれ、俺この話よくわかってないのかも?と思って、ブログをやってる人をのぞいてみたんですが、「あの中佐の収賄の金の流れって結局どうなってるの?」 とか、「拳銃が重要そうなんだけど、あれはどう流れてったのか?」などの疑問に答えてくれるブログはなく、さまよううちに2chの掲示板にたどりつき、 ようやく話相手をみつけて、おもしろいこと言ってくれる人がたくさんいましたよ。2chって罵詈雑言ばかりかと思い込んでたんですが、一概にそうとも言えないみたいですね。2chの掲示板でもこのシナリオには相当混乱していて、それぞれみていると、人によって全然解釈が違うみたいでおもしろいです。
でもそろそろ関係図とかタイムテーブル的なものを使って、一旦整理したくなってきたのでここでやってみますね。”どこがわからないのかすら、わからない”ってのは辛いので、どこがわからないのかを一旦整理してみたいんです。以下思いっきり”ネタバレ”してるので、まだ見てない方はまず、"攻殻機動隊ARISE -GHOST IN THE SHELL-" を見てきてください。
ariseをみていると時間に関するキーワードがちょろちょろでてくるので、時間軸の意識がある話だろうと気づくのですが、作ってみるとやはり 以下のようなタイムテーブルができます。
ここでわかるのは、モトコさんの帰国、娼婦殺害、レンジャー一家爆殺、中佐の死亡が同じ日であること。モトコの帰国した日に三つの事件が起こっています。
わからないこともあって、モトコがシャワーを浴びているシーンでニュースの映像が流れるのですが、そこでは中佐の事件は5日といってるのですが、あれはなんでしょうね?あと、映画館で配られたという”新浜日報の朝刊”によれば死体発見が翌日未明らしくて、中佐の死亡から遺体の発見までに時間があいてるんですよね・・・なんかあるんでしょうか?
第一話では9つの組織が登場し、5つの事件をめぐって話が展開します。頭に入りきらんと思ったので、関係図をつくってみました。 組織、事件を中心とした関係図を作って2chの話しに参加していると、これ確定してしまっていいのかな?と思う線がでてきます。 下の関係図では、確定できないと思った線は赤線で書いてあります。
モトコさんが帰国した日におこった三つの事件の実行犯として、動機もあるし、怪しいのはカンザキの特殊工作部隊です。 第一話の登場人物で三つの事件の犯人として一番怪しいのはカンザキの特殊工作部隊だから、彼らがやったのだろうということで彼らから赤い線を引いてみると こうなります。
こうなんじゃないかと想像している人も結構多いんじゃないかと思うんですが、ひとつづつみていくと、「うーん違うかもなー」という気持ちになってくるのです。 またどれも実行犯を特定する決定的な場面が描かれてないんですよね。以下赤線をひとつづつみていきます。
①カンザキ -> 娼婦
これはカンザキかもしれません。でも、マムロ中佐が車のダッシュボードからあの拳銃を出すようなカットがあるので、あの拳銃はマムロ中佐が一旦持っていないと
いけません。カンザキの特殊部隊が娼婦を殺したとして、その後、どうやってマムロ中佐に拳銃を渡せるか、疑問な所です。ウィルスで?
②カンザキ -> レンジャー隊員
これもカンザキかもしれません。
しかし、バトゥが彼らの犯行の確信を得てないような気がしなくもないんですよね。確かに最後彼らと戦う前に”俺の獲物だ”とはいってるんですが、借りを返すとか、弔い合戦的なニュアンスを微妙に取り除いた台詞のような気がして。別れ際に得をしたのは奴らだけじゃないっていってるのも、なんかひっかかるんです。微妙です。もう一つは自走地雷の話なんですよね。カンザキ達は自走地雷を自由に使えるはずなのに、なんで盗難された三体のうちの一つが使用されているのか?自作自演にして
も変では?ということです。
③カンザキ -> マムロ中佐
これは相当無理があります。中佐の収賄容疑の工作に成功した彼らとしては、中佐の電脳ごと撃ちぬいて殺してしまえば、”事態の収拾”となるはずです。
スキャンダルがあって、何者かに殺された、死人に口なしのはずです。
しかし遺体と電脳は残っている。後の9課の面々が一同に会する場面で、トグサとアラマキが、中佐殺害の拳銃と娼婦殺害の拳銃が同じだといっています。だから中佐の遺体は一旦警察の鑑識の手に渡っているはずです。16:00頃の監視カメラの映像にカンザキの部下であるノトアムリとセタモウトが尾行しているのが写っていますが、彼らはマムロ中佐殺害に失敗して、あるいは先を越されて、あるいは中佐が自殺して、遺体を置いたまますぐに引き返しているはずです。彼らが犯人だとしても、中佐の電脳を残してるのはどうにもおかしいと。
もうひとつはあの銃です。彼らが娼婦をあの銃で撃ち殺し、中佐を撃ち殺し、中佐の右手に握らせたとします。すると、クルツが、全ての工作はあの拳銃から始まったと言っていた時に流れる、中佐がダッシュボードから拳銃を取り出すカットの説明がつかなくなります。なんで中佐が持ってるのか?と。
さらにもうひとつは、劇場で特典BDを購入された方が持っているシナリオです。肝心なことが書いてあるらしいですよ。
それがなくても、一生懸命考えれば、カンザキ -> 中佐の殺害の件は消えるはず。でも、新浜新聞とシナリオを手に入れときたかったな。
④、⑤地雷ロンダリングパターン
④の線をカンザキの所から引くと、すごくおかしなことになって、自分の所(第六演習場)の自走地雷を、パズ潜入中の組織に盗難させることになってしまいます。
ということは地雷の盗難を表向きは装って、後に自分たちで地雷を奪い返して使うといったマネーロンダリングじゃなく、地雷ロンダリングを仕組んだのか?
ということになると思うのですが、これはちょっと強引だと思います。演習中の事故で三体分水増ししておけば、彼らは自走地雷を自由に使えるはずでは?
⑥墓地の自走地雷トラップ
カンザキにとっては、棺の下に棺なんてことをして中佐の電脳を残しておく動機がないので、これは違うのではと思います。
カンザキの特殊工作部隊がやったのは、マムロ中佐収賄疑惑工作とマムロ中佐を尾行していたことのみで、もしかしたら彼らはマムロ中佐の証言者二人(娼婦とレンジャー隊員)のことすら知らなかったのでは?と彼らの関与を最小限に考えて、微妙な線は全部外側からひっぱるようにすると、こうなります。
おそらく、これが第一話の妥当な関係図なのでは?と思います。娼婦殺害、レンジャー一家爆殺、中佐の死の三つの事件は誰がやったのか わからない、誰かがやったと。
2chの議論をみてると、いろんな人がいろんな解釈をしているみたいで、最初の関係図をカンザキ犯行説派、二番目の関係図を保留派とすると、 もうひとつクルツ犯行説派の人達がいます。クルツの風貌といい、言動といい、なんとも怪しいので、クルツ犯行説派の人がひっぱる赤線はまた 違った線になると思いますよ。
ツムギが”育ての親の奥さん”の擬似記憶を消す所があるけど、人形使いに操られてたゴミ回収車の人が、擬似記憶は消せないって言われてなかった
っけ?設定が矛盾してない?と指摘された方がいました。なるほどと思い、人形使いのDVDをひっぱりだしてきて見てみると、今回のariseの擬似記憶
と、設定が似てる所があるような気がします。
1.犯行者はその人に擬似記憶を植え付けることができる。
arise:モトコの育ての親。
人形使い:ゴミ回収員の妻と娘。
2.擬似記憶の登場人物には名前すら設定されていない
arise:アラマキに問い詰められて育ての親の奥さんの名前を答えられない。
人形使い:トグサ、「その娘さんの名前は?」。
3.写真の使い方。本人が擬似記憶だと認識すると本当の写真がみえるようになる。
arise:育ての親(博士)、マムロ中佐、幼いモトコ、育ての親の奥さんの四人の写真は実は2人のみの写真
人形使い:娘の写っている写真は、実は自分と犬の写真。
これ結構似てるなーと思います。
ひょっとして第一作の人形使いへのオマージュ的な話だったりするのかな?と思って、人形使いのほうも相関図を作ってみたのですが、 arise第一話の相関図と比べてみるとかなり違いがあります。一方は映画一本、一方は4話構成なので、単純には比べられないのかも しれないんですが、なんか全然別の作品のような気がしてきます。
やはりarise第一話で特徴的なのは、台詞のみで語られる関係線(緑の線)が異常に多いということです。一方の人形使い のほうには、台詞のみで語られる関係線はないんです(びっくりしました)。
今後のariseで6/6日のマムロ中佐や、モトコさんと育ての親の挿話などが入るだけで相当な緑の関係線(台詞のみ)は黒くなる(映像がつく)のですが、 第一話のわかりにくさにつながっていることは否めないと思います。ミステリ仕立てをネチネチ楽しむ人と、心の底で「このシナリオ映像化に向いてないんじゃ ないの」と感じ取る人が、好き嫌いの分かれ目になってるような、気がしなくもありません。
これがわからないんです。地雷子は今回よく登場したので簡単なんじゃないかと思うと、どうにもわからないんです。
そうかもなーと思わせてくれるような説すら、まだでていないような気がします。
三体の地雷子がでてきた場面を列挙すると、7つだと思います。
墓地でのトラップ(自爆)
レンジャー一家爆殺(自爆)
中佐が死亡した日の監視カメラの映像。中佐を尾行中
キャリーバッグでモトコの部屋に運ばれている場面
モトコの部屋の中でうろうろしている
サダモトの車の中、光学迷彩(爆薬ひかえめで爆発)
パズ潜入中の組織のPCの中に、棺の中の地雷子の映像。雨が降っている。
これだけなので、三体の足取りはこれだ!という推理は、第一話の段階では難しいのかもしれません。特にキャリーバッグでモトコさんの部屋に運ばれた地雷子
は、謎ですよね。ツムギ、クルツがどのくらい関与してるのか?も影響してきますよね。
パズ潜入中のPCの映像ですが、雨も降っているし、6/11日に墓を暴いた時の映像だとします。あの時アラマキさんが左手、棺をはさんでモトコさんが右手に立っていました。あの時公安の人たちは棺をモトコさんの側にずらして、棺の蓋を開けていました。この映像では棺の蓋が下にずれていくのがみえます。その映像のカメラの 位置には誰が立っていたかというと、モトコさんです。6/11の時点でモトコさんの視覚は何者かによって盗まれてるってことですかね?
地雷子に関してもう一つ。下にリンクを張ってあるブログの方が監視カメラの映像について、おもしろい指摘をしてくださいました。フードの人、カンザキの部下二人、地雷子一人が順にあの路地に入っていったとすると、地雷子の時刻があわないんですよね。果たして時刻表示のケアレスミスなのか、或いは、あそこに地雷子が複数 いたってことでしょうか?この第一話は本当に複雑で、映画館組みのブログは軒並み全滅、2013/8/5の時点では唯一このブログの方のみが第一話に向き合ってる感じ がします。
うん、わからないんです。地雷子三体の足取りはわからないんです。
これはこんな感じではないでしょうか?
1.サダモト副大臣、カンザキの特殊工作部隊に中佐の抹殺を依頼する。
2.カンザキの特殊工作部隊、マムロ中佐の口座に入金、収賄容疑の噂を流す。
3.中佐死亡
4.モトコ、中佐の電脳と接触。ウィルスに感染。
5.クルツ、モトコに発生した擬似記憶を利用して、別の口座に金を送金させる。
6.カンザキの特殊工作部隊、金がなくなりあせる。
7."移した金がこの建物から移送される"的なダミーの情報を流す。
8.カンザキの特殊部隊と、モトコがその情報を伝って廃墟にやってくる。
9.クルツ、この事件への501部隊への関与の証拠を完全に消すために、金を燃やす。
6、7は全くの空想ですが、こんな感じでどうでしょう?
拳銃のことに詳しくない自分が2chの詳しい方に聞いたり、ネットで検索して調べた所なのですが、 第一話でモトコさんが使っていた拳銃は、Detonics Pocket 9(tm) 9mm Parabellumという銃で、1985-1986年に製造され た拳銃です。かなり前から既に製造されておらず、Detonics社のホームページのFAQにも部品の在庫等も既にありませんとの ことです。A4らしき紙と並べた写真でみると、かなり小さい銃だというのがわかると思います。セイフティロックが下におり、 赤い丸が見えている状態がセイフティオフの状態です。
使用する銃弾は 9mm Parabellum(9mmx19口径)、トグサのマテバと同じ銃弾です。
セミオートマチックの拳銃で、引き金を引くたびに次弾が装填される銃です。取り扱い説明書の銃を撃つ箇所を意訳すると
こんな感じです。
1.一発目はスライドをガシャっとやる。撃鉄が上がって、薬室に弾が入る。
2.しっかり持って、まだ引き金に指をかけるない。
3.セーフティロックをはずす。
4.しっかり構えて引き金をひく(セミオートだから次弾は自動装填)
5.弾倉の最後の弾を撃った後はスライドがリア側に残ったままになる。
この状態で次の弾倉に入れ替え、引き続き射撃することができる。
弾倉には6発装填できるので6発を撃ちつくすとスライドが後ろに残った状態になります。
一度スライドが後ろに残った状態になると次の弾を撃つ時にスライドを前に手で戻して、上記1.の薬室に弾を入れるという
ステップを踏まなければいけないようです。
墓場の自走地雷トラップの場面で弾倉を替える場面があります。5発撃ち込んだ後弾倉を替える場面がありますが、 これは装弾数6発だから、まだ薬室に一発残したまま、スライドがリアにいかない状態のまま次の弾倉に替えて撃ち続けている ということのようです。
もうひとつ、廃墟でのライゾウとの戦いですが、天井から二発撃った後に最後にライゾウの頭を狙う場面です。 カシャっという音のSEが入るので引き金を引いたとしばらく思い込んでいたのですが、よくよくみるとモトコさんの指は引き金を引いておらず、 引き金を引く寸前にクルツが止めに入ったということのようです。最後燃える札束の中には、弾倉に弾を残したまま投げ入れてるということだと 思います。引き金を引いたってことは残弾二発で現場に向かったのか?とか、弾倉が空ならスライドが後ろにいくはずなのでは?などど、 えらく悩んでいたのですが、要は引き金を引いてない。クルツが寸前で止めたということのようです。
銃自体のことはこれくらいにして、問題はいろんな場面で登場する"pocket 9"がどういう経路でマムロ中佐、モトコさんを辿っていたのか
ということだと思います。第一話にでてくる拳銃の情報をまとめると、こんな感じになると思います。
1.娼婦殺しと、中佐殺害の拳銃が同一。墓場でモトコが使った拳銃も同じ銃。(トグサ、アラマキ)
2.その銃を中佐本人が所持していた(ダッシュボードのカット。敵の工作の始まりだった。)。
3.死後中佐はその拳銃を右手に握っていた。モトコに経由。(モトコが中佐の死体にかけよる場面)
4.娼婦殺しと中佐殺害は同じ日に起こってる。 (タイムテーブル)
もうひとつ拳銃がでてくるカットとしてフード姿の人が中佐に拳銃を向ける場面をあげる人がいるみたいですが、あれはその時々のモトコさんの憶測を映像化
したものと考えているので、ここには挙げませんでした。上のほうで、カンザキ犯行説の赤線をひとつひとつ見ていったのですが、やはり拳銃の説明をどうする?
という所がネックになってきます。特にあの銃は中佐本人が所持していたということを結びつけるのが厄介なんです。クルツ犯行説の場合も、この拳銃がひっかかって
くると思います。
この4つの制約をクリアする簡単な方法があって、中佐が娼婦を殺し、その銃で自殺すると、4つともクリアされるんですね。 でも、どうなんでしょう?第一話の時点で、謎は深まるばかりです。
話が錯綜するなか、さらに擬似記憶を発生させるというウィルスがでてきます。ウィルスの正体はわからないんです。
でも、患者のモトコさんにあらわれたウィルスの症状はこんな感じでした。
1.その人に新たな記憶を追加できる。
2.その人は記憶を追加されたことに気づかず、疑わないので結構いいかげんな記憶でも大丈夫。
3.帰国した日に関する言動が二転三転する。
4.自走地雷がみえない。
上のほうで挙げましたが、人形使いの手口に似てるような気がしますね。自走地雷がみえないというのは笑い男の手口でしょうか? 時代設定がそれらの事件より前なので、彼らのariseでもあるんでしょうかね?
クルツ、ツムギがモトコさんを利用して、収賄疑惑の金を送金させています。クルツ、ツムギがどのくらいモトコさんの記憶 に関与していたかが不明なんですが、かなり関与してたと考えるケースと、実はあまり関与してないと考えるケースで分かれるよう な気がするんです。
クルツ、ツムギの関与最小限派はこんな風に考えるでしょう。 擬似記憶を特定できれば、意外とアナログな方法でその人を操作できる。モトコさんの場合は”育ての親の奥さん”。 「モトコや、今月のお金はまだかい?口座はこれだよ」とモトコさんにメールを送るだけで、その人は擬似記憶を疑わないので、 案外あっけなく送金。ツムギに銃を向けていたのはその手の痕跡に気づいたからで、自走地雷が見えないのもウィルスのなんらかの作用であって、 クルツ、ツムギはウィルスの擬似記憶をちょろっと利用しただけ。
一方、クルツ、ツムギの関与最大限派はこんな風に考えると思います。 送金の金額が多いので、育ての親の奥さんの周辺に相当な記憶改竄を行ったはず。何故かモトコさんが地雷子を部屋に持ってきたが、最悪の場合に 備えてさんモトコを爆殺できるように、地雷子が見えないようにモトコさんの視覚を操作。
僕は最小限派かなー。この日付がいっぱい出てくる話の中で、日付の記憶がおかしくなるってのも、気になってしょうがないんですが、わかんないですね。 あと、モトコさんの場合だったら、育ての親ですが、中佐に発生した擬似記憶ってどんなものだったんでしょう?みてみたいです。
いろいろ疑問が湧いてきますが、ウィルスの正体はわからないってことは、わかりやすかったと思います。
ここから先を予想しても、せんのないことです。でも、ここまでくると、なんかやってみたくなったので、怪しいタコ予想をしてみますよ。
二つ目の関係図の①と②を、ウィルスを駆使する、武器密輸告発をつぶしたい動機を持つ誰かだとして、
⑥、⑦に関しては、無実を証明できる可能性があるので中佐の電脳は保存しておきたい、
でもこの死体を公安などのよそ者に調査されたくないという動機をもつクルツだとします。
こんなんはどうでしょう?
1、パズ潜入中の組織に地雷三体の用意と、中佐の爆殺を依頼。
2、パズ潜入中の組織のコンピュータに侵入、彼らが入手した自走地雷に侵入。
3、中佐をウィルスに感染させる。
4、中佐に拳銃を手渡す。ウィルスの擬似記憶のため、中佐はDetonics Pocket 9をみると、娼婦を殺さずにはいられない。娼婦を殺害。中佐は自殺。
5、パズ潜入中の組織、地雷三体のうち一の体で中佐を殺害しようとする。二体はバックアップ
1体は中佐を追っている途中で501機関に捕獲される(地雷子1)。爆殺失敗。
バックアップの二体は勝手に動きだし、そのうち一体はレンジャー一家爆殺(地雷子2)。
最後の一体をつれてモトコが失踪。キャリーバッグで自室にこっそり連れ込む(地雷子3)。
6、一連の事件をを自分達で捜査したいクルツは公安がかぎまわっていることを知る。警察に収容されてた中佐の遺体を強引に埋葬。トラップをしかける(地雷子1)。
地雷子3はなんで連れ込んだの?と聞かれれば・・・なんなんでしょう?パズの潜入中の組織のPCにあった地雷子の動画は?
困った、困った、このアニメどうなるんだろうなー?
攻殻機動隊 arise 第一話は要するに、
”中佐の収賄容疑を晴らすことはできた。しかし中佐殺害、レンジャー爆殺、娼婦殺害の三つの事件は謎のまま”
ということなんじゃないかと思って、僕は心の平和を取り戻すことにしましたよ。第一話終了の時点でどうあがいてももわからないのは
1、娼婦殺害事件、レンジャー爆殺事件、中佐死亡事件の実行犯。
2、地雷子三体のあしどり。
3、ウィルスの実態。
登場人物が多くて、それぞれの関係が錯綜していて、一時間の中に詰め込まれて、攻殻機動隊の設定事項を引きずり、さらに無限後退してく可能性を孕む擬似記憶の話しなので、上記、1と2がわからないというシナリオなのだということが、とてもわかりずらいということなのかな?冲方丁という人のシナリオだそうですが、この後どうなるのか、興味津々です。
ブルーレイプレーヤーがなかったので、DVDであきらめたとか、映画館では特典シナリオや、新浜日報が配られてたらしいとか、「しまった!」と も思うこと多々ありましたが、十二分に楽しみました。きっと11月以降、自分でこれをみて顔を真っ赤にするんだろうと思いますよ。 おもしろいことがあったら、2chのariseの所でうろうろしていますので、教えてやってくださいね。いいかげん、そろそろ僕も「いくわ」ということで。またお会いしましょう。
攻殻機動隊のホームページ
2ch、攻殻機動隊スレッド
モトコさんの使っている例の銃の取扱説明書のPDF
『攻殻機動隊 ARISE border:1 Ghost Pain』を観て(ブログでプロットをなぞってみせたのはここだけかも。しかもクルツ犯行説)